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JIKATABI Blog

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ガーナとセネガルの旅 2020 ~準備編1 アフリカのホームステイ先を決める~

目的地の決定

途上国

 私がなんでガーナとセネガルに行こうと思ったのか,その前になんでアフリカなのかという説明は少し長くなりそうなので別の回にしたいと思う.大学生になってから今のところ,海外へは5か国(カンボジアバングラデッシュ,インド,ガーナ,セネガル)行ったけどぜんぶ途上国.私は若いうちはできるだけ先進国より途上国に旅したいと思ってて,その理由は色々ある.まず体力とエネルギーがあるうちにしんどめのとこに行ったり,ハードな経験をしたいから.2つ目は将来は途上国の助けになるようなことをしたいと思っているから.3つ目は物価が低いので安く,期間も長めに旅ができるから.そして4つ目は途上国の今の姿は今しか見れへん気がするから.もう少し具体的に言うと,途上国はいろんな意味でいっぱい変化し続けていると思う.発展するために(ほかの背景もあるかもしれへんけど)色々な国や企業,NGOなどが進出して開発してたり,政情が不安定やったり,治安が悪化しているところもある.こうやって短期間で状況が変わりやすいと,その国らしい風景がなくなってしまったり,今はギリギリ入国できてもちょっとすると入れへんくらい危険になってしまってたりする可能性がある.やから今行きたいって思ったところにはできるだけ早めに行った方がいいと私は思う.先進国なら,もちろん変化はあるやろうけど,ある程度発展しきってる分それほど大きな変化はないと思うし,日本と似た状況があって,それやと少し退屈で物足りない旅になる気がする.先進国に興味がないわけじゃないけど,行くのは今じゃなくてもいい気がしてて,行くならお金がいっぱいあって,年をとってからちょっと贅沢に優雅な時間を過ごしたいときでいいかなと思ってる.でもこれは私の個人的な意見であって,旅に対する考え方も人それぞれ違うと思う.

ガーナとセネガル

 それでなんで今回の旅はガーナとセネガルに決めたかというと,とりあえずアフリカの国に行きたくて正直,国にこだわりはなかった.そこで行先を絞るために考えた条件は「モリンガ」,「比較的安全」,「雨季じゃない」,「英語が使える」の4つ.

モリンガ

 「モリンガってなんやろ」って思った人は多いと思う.日本での知名度は低いけどアフリカの人はほぼみんな知ってる木で,私が今一番興味のある植物.モリンガについても今後紹介していこうと思うけど,とりあえず今回の旅の大きな目的はアフリカのモリンガを見に行くことやった.

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Taaru Askan Farm で撮影したモリンガの木
比較的安全

 初めてのアフリカ,初めての海外一人旅やったからなるべく安全を優先しようと思った.(いつも安全第一で旅するべきやけど)そうゆっても日本ほど安全な国はほぼないと思う.確かに安全は大事やし死んじゃうようなことがあったら何もかも終わりになる.けどここばかり気にしすぎてその場から動かへんかったら,何にもできひんしはじまらへん.ちゃんと準備したりしてれば,ある程度の危険は回避できると思う.まずは外務省が出してる危険情報,感染症危険情報を参考にしてレベル2以下の国にするようにした.渡航先を決めてからもその国の最新のニュースや情報はずっと入手するようにした.

雨季じゃない

 雨季は病気のリスクも高くなりそうやし,移動もしにくくなるから,アフリカ旅が初めての私にとってはハードルが高い気がした.高温と乾燥については特に気にしなかった.私にとっての最適温度は30℃~35℃で高めやから40℃くらいまでなら大丈夫っていう自信があった.乾燥肌ではあるけど水分補給も人より少ないほうやから乾燥した気候もそんなに心配してなかった.興味のある国の月別気温とか降水量を調べたり,スマホの”カエル天気”(かなり当たるので結構信頼してる)を参考にしたりした.

英語が使える

 私は日本語とコミュニケーションレベルの英語(と挨拶レベルのスペイン語スワヒリ語ベンガル語)しか喋れへんけど日本語が使える国は日本しかない.出発前に新しい言語を勉強したとしてもよく使う単語と挨拶と数字くらいで,それで旅するのは不可能じゃないけどいい旅にするのはなかなか厳しい.それとやっぱり初アフリカ・初一人旅やからちょっと心配やって,最低限のコミュニケーションはとれるように英語が使えるところにしたいと思った.

 この4つの条件で色々情報収集した.現地での滞在先を探すのに,”WWOOF"を使った.意外と知ってる人も多いと思うけど,簡単に紹介すると受け入れ先(Host)に食事と寝る場所を提供してもらって,自分(WWOOFer)は農作業などの仕事を手伝うもので”WWOOF"は”World Wide Opportunities on Organic Farms"の略.これは私にとってとてもありがたいもので,海外に行って現地での生活費がほぼ無料である上に,自分の好きな畑仕事ができるという最高の条件がそろってる.現地の人と同じような生活を体験したり,ほかの国からのWWOOFerが来てたら,もっといろんな国のことを知ったり,友達が増えたり交流の幅が広がっておもしろい.アフリカはその国の”WWOOF"を設置してるとこが少ないから,”WWOOF Independents"で調べるといろんな国の個人で”WWOOF"に登録してる農家を見つけられる.最初は大学に東アフリカ圏出身の友達が多いし,英語が使える国が多いし,スワヒリ語もちょっと勉強したことあったから東アフリカのほうにしようと思ってたけど,モリンガを扱ってってるところが見つからへんくて今回は諦めた.色々調べると西アフリカのほうがモリンガをよく扱ってるみたいやって西アフリカに焦点を絞った.それまで西アフリカのことはあまり調べたことなくて,国名もあまり思い浮かばへんくらいやったけど,調べていくうちにだんだん興味がわいた.アフリカに行く人は多くないし,行くとしても東の方が有名なサファリが多いからか人気みたいで,西アフリカは本間にマイナーでいっぱい検索しないと詳しい情報はあまり出てこなかった.西アフリカ渡航経験者の方のブログとか現地で活動してる方のブログはありがたかったし,面白かった.特にシエラレオネブルキナファソはめちゃくちゃ面白そうで行きたいって思った.話を”WWOOF"に戻すと,モリンガを扱ってるとこがガーナとセネガルブルキナファソで見つかった.本間は”WWOOF"は登録料を払って会員にならないとHostの連絡先などの細かい情報は入手できひんけど,登録せんでも紹介程度で一部の情報は見れるようになってて,私は登録せずにそこから農場の名前とかキーワードを見つけて,そのまま検索して直接その農場のHPにたどり着けた.小規模にやってる農場とか個人農家さんみたいなとこはたぶん”WWOOF"に登録しないと連絡先まで見つけるのは難しいと思う.個人農家さんのところも面白そうやし行ってみたかったけど,今回は初めてのことが多いからわりと大きめのところで我慢した.とりあえずガーナはアフリカ諸国の中でも比較的安全で行きやすそうやって,農場の連絡先も見つかったからさっそく連絡してみた.海外では”WhattsApp”っていう日本のLINEみたいなのがあって,アフリカはそれを使ってる人が多いみたいで,私もそれを持ってたからそれでメッセージを送ってみるとすぐ返信してくれた.自己紹介とスケジュールなどを説明すると受け入れOKしてくれた.ブルキナファソの農場はモリンガで見つけたとこは英語が使えなさそうやって,それに国の治安もあまりよくなさそうやった.でもやっぱりめっちゃ行ってみたくてガーナのHostに友達を紹介してほしいって頼んでみると,その友達は国の状況が不安定で今ガーナに移住してるらしくて,それを聞いて今回はしぶしぶ諦めることにした.シエラレオネも行きたかったけど農場が見つからへんかったし,初アフリカの自分にはハードルが高めやったので諦めた.そしてセネガルは調べたところ,比較的安全で,しかも90日以内の滞在ならVisa不要で私でも挑戦しやすい国やと感じた.それでセネガルの農場にも連絡したけど返信がなかなかこなくて,eメールやメッセンジャーでも同じ内容で試してみた.1週間くらいしてやっとeメールで返信がきて,電話面接することになった.ただセネガルと日本は時差が9時間あるし,私も学校とバイトが一番忙しい時期で時間を併せるのが難しかったけど,なんとかなった.セネガル公用語はフランス語で英語は使えへんけど,この農場のHostの奥さんはUSA出身で英語が使えた.電話面接も英語.受け入れOKしてもらえたけど,話によるとフランス語ができひん人はふつう受け入れてへんみたいで,今回は同じ時期にたまたまフランス語がちょっと話せるカナダ人の女の子が来るから,その人と一緒に頑張ってって言われた.

まとめ

私が途上国に行く理由

  • 若いうちにしんどめのところに行ったりハードな経験をしたいから.
  • 将来のことを考える上でもいい経験材料になると思うから.
  • 先進国ほどお金がかからないから.
  • 途上国の今の姿を変わっちゃう前に見たいから.

ガーナとセネガルを選んだ理由

  • 特にこだわりはなかった.
  • ガーナとセネガルが「モリンガ」,「比較的安全」,「雨季じゃない」,「英語が使える」の4つの条件をクリアしたから.
  • 本間はシエラレオネブルキナファソにも行きたかった.

WWOOFについて

 World Wide Opportunities on Organic Farmsの略で寝る場所と食事を提供してもらう代わりに農作業などの仕事をお手伝いする.宿泊費と食費が節約できる.現地の人と同じような生活を体験したり,友達もいっぱいできる.休みの日に色々連れて行ってもらえることもある.

 受け入れ先と連絡を取るには,基本的には登録料を払って会員ならないと連絡先情報を入手できひんけど,大きい農場ならHPなどをみつけれれば,直接連絡が取れる.

WhattsApp

 海外ではよく使われてる,日本でいうLINEみたいなやつ.アフリカの人も使ってる人多い(私がこれに登録してる友達の出身国:ガーナ,セネガルケニアウガンダマラウイ

 

 今回は目的地の決定に関する記事でした.前回の記事で予防接種などの情報を入れると予告してましたが,たぶん次回になると思います.ごめんなさい.

 それから本文は面倒なので敬語にしていません.それと関西弁は結構好きなので控えめにしつつ自分っぽい話し方を出してます.ほかの方のブログを読んだとき,普通の文より個性のあるやつのほうがおもしろくて,飽きずに読めたのでその方がいいかなと思って自分もそんな感じにしようと思ってますが,読みにくいなどその辺にご意見あればお願いします.

最後まで読んでいただきありがとうございました.次回も準備に関する記事です.ぜひ読んでください.

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ガーナで撮影した写真 (左は爪切り屋さん)